結婚時に妻の姓を名乗る夫婦の割合は?手続きやデメリットはある?
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「自分は奥さんの苗字で結婚してもいいと思っているのに…」
「カレは私の苗字でいいって言ってくれてるのに…」
妻の姓を名乗る結婚をしようとすると、なかなかご両親が許してくれないって方も多いようですね。
「私たちってやっぱり少数派?」
・・・はい。
残念ながらそうなります(´ε`;)。
妻の苗字を選んで結婚するカップルの割合は、
平成28年の調査でも
たったの4%とのこと。
9割以上が”夫の氏を名乗る婚姻”をしているのが日本の現状です。
この”夫の氏を名乗る婚姻”が当たり前になりすぎて、
なんか特別な手続きがいるのかとか、デメリットがあるのかと考えてしまうんですが、
妻の苗字を名乗ることにしたからといって、夫の苗字を選んで結婚することとなんら変わりはないんです。
それでは順に解説していきます!
●こんな記事もあるよ!
夫婦別姓の事実婚でも同じお墓に。苗字が違う内縁関係は一緒に入れる?
フランスの事実婚は実際に多い?フランス人が”結婚しない”理由とは?
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結婚で妻の姓を名乗る人の割合
厚労省の資料よりデータを抜き出してみたので、ここに興味がある方は、よかったら一緒に考察してみてください。
(参考資料)
平成28年度 人口動態統計特殊報告 「婚姻に関する統計」の概況
2.(4)婚姻後の夫妻の氏別にみた婚姻より
※各項目の表はhana作成。
※色みのない表になってしまってスミマセン(汗)。
※引用される方は当サイト名明記の上、必ずリンクを貼ってください。引用ではない転載禁止。
●姓・氏・苗字・名字の呼び方・表記について
法律上の正式な”姓・苗字・名字”の呼び方は、本来は「氏(うじ・し)」ですが、当サイトでは、みなさんにより馴染みをもって伝わるよう「苗字」や「姓」と書くことが多いです。
話し言葉のときは「苗字」と使うのがより多いですね。
ここ以外のページでも法的な用語より口語的な表現を優先させて使っています。
今回の記事では「姓」を中心に使って書いていきます。
総数
まず始めに「結婚する時に夫婦どちらの姓を選んだのか」がわかる総数です。
初婚・再婚どちらも含まれた数になっています。
昭和50年(1975年)当時では、
妻の姓を名乗る結婚をしたカップルは総数で見ても
なんと、たったの1.2%でした!
その頃に結婚した世代というと、だいたい今アラフォー以上の方のご両親世代ですかね。
当時やそれ以前は、まだまだ「家制度」のあった時代に築かれた家庭像が理想の家庭であり、一般的な家庭だったので、当然の結果といえるでしょう。
その頃のイメージは昭和のホームドラマでよく見られる、
大黒柱のお父さんと家のすべての家事を任されている専業主婦のお母さんがいる家庭ですね。
それが月日を経てじわりじわりと増え続けて、平成27年(2015年)には妻の姓を名乗る結婚をする夫婦が4%まで増えるのですから、
これでもまだとても少ないとはいえ、家族のカタチの変化が感じられます。
夫婦とも初婚
次に夫婦がともに初婚だったときの割合です。
もうこれは、妻の姓を選ぶカップルは圧倒的少数ですね!
一番最近の平成25年(2015年)ですら3%にのっていません。
それだけ日本では「結婚したら女が苗字を変える」ってことが浸透しまくっているといえるでしょう。
無意識に「そういうもの」と思うくらい当たり前になっていて、姓を変える女性もあんまり抵抗を感じていなかったり、
むしろ「彼の苗字になれるのが嬉しい」って女性がかなり多いのも納得できます。
初婚同士だとやっぱりまだ結婚には夢があるし、世間様から見た幸せのカタチを踏襲したくなる気持ちもあるんじゃないでしょうか。
念のため改めて言っておくと、この統計がとられているすべての年代も、現在でも、
女性が姓を変えなければ「いけない」わけじゃないんですよ!
夫初婚・妻再婚
今度は奥さん側が再婚で、旦那さん側が初婚の割合です。
これだと昭和50年(1975年)当時でも、3.6%のカップルが妻の姓を選んでいますね。
最新の平成27年(2015年)では6.6%にも上ります。
これは連れ子のいる再婚女性が中心となっている数字ではないかなと予想します。
初婚男性が子供のいる彼女を気遣ってくれている姿が想像できますね。
(気遣って”くれて”いるっていうのも嫌な言い方ですけども。)
お子さんのいる方も「カレに苗字を変えてもらうのってどうなの?」っていうのはあるかと思うんですが、
統計上、妻の苗字に合わせてくれる男性もこれだけいるっていうのは参考にしてみてください。
夫再婚・妻初婚
次に妻が初婚で夫が再婚の割合です。
平成7年(1995年)頃に4%を超えてからずっと5%前後をうろうろしています。
私の感覚では初婚の奥さん側に合わせている再婚男性が意外と多いように感じますが、どうでしょう?
元妻のいた戸籍に新しい奥さんに入ってもらうのではなくて、心機一転したいのかな?なんて考えてみたり。
とは言っても5%なんですけどね。
夫婦とも再婚
最後に夫婦とも再婚だったときの割合です。
すべての統計の中で一番、
妻の姓を選ぶ割合が高くなりました。
双方が再婚ということでいろいろなケースが想像できますね。
・再婚同士、そこまで名前にはこだわりがなくなってるのかなぁ とか
・奥さん自身や連れてる子供が旦那さん側より若くて、子供の名前を考えてのことかなぁ とか
・夫が初婚だった場合と比べると、旦那さん側の親御さんの理解も得やすいのかなぁ
・・・なんてことを私は考えました。
各項目、所感コメントをつけてみましたが、じっくり見ているとまだまだ考察できそうですね。
あなたの状況に合わせてご参考ください。
妻の姓を名乗る婚姻の手続きとは?
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冒頭にも書いた通り、妻の姓を名乗ることにしたからといって特別な手続きはないんです。
夫の姓を名乗るのと全く同じ。
婚姻届にチェックを入れるのみです!
こう一枚の婚姻届がありますよね。
この婚姻届の左半分の赤枠で囲ったところ↓
「婚姻後の夫婦の氏・新しい本籍」
と書かれた欄のすぐ右
ここにチェックを入れるのみです!↓
※もちろんほかの欄も難しいことはないので埋めてくださいね。
(画像出典)
我孫子市~結婚するときは(婚姻届)よりPDFダウンロード・加工。
妻の姓で結婚することにデメリットはある?
公的な扱いにデメリットはない
妻の氏にチェックを入れて婚姻届を提出すると、妻が筆頭者の戸籍が作られることになりますが、
戸籍の筆頭者はあくまでその戸籍を探す時の目次の役割しかありません。
妻の名前が先頭に書かれたってだけの話です。
結婚するふたりはそれぞれが入っていた両親との戸籍からは抜け、
夫婦ふたりのみの戸籍を新たにつくる、
つまり、ふたりの「◯◯家」をつくることになります。
※初婚の場合。
ふたつしかない選択肢のひとつを選んでいるので、どちらかの家に”所属”するイメージがあるかと思いますが、
結婚はあくまで親から独立して、ふたりの「家」や「家庭」をつくっていく制度です。
夫の姓を選ぼうが妻の姓を選ぼうが、ふたりの新しい家庭の”チーム名”でしかないんですよ。
なので、夫の姓を名乗る結婚と同じことがひととおりできます。
妻の姓を名乗り、妻が戸籍の筆頭者となっても、夫の扶養に入ることもできるし、親からの相続や戸籍上の親子関係も変わりません。
どうしてもイメージとして残るのは、妻の苗字を名乗る=婿養子×という感覚ですね。
しかし、それはあくまで感覚の話で、単純に妻の苗字を名乗る結婚をすることと、
その上で夫が養子に入る婿養子というのはまったく別のもので、もしそうなれば法的効果は変わってきます。
ここまでお伝えしたとおり、結婚後の公的な扱いは、夫の姓を名乗る結婚ととくに違うことはありません。
妻の姓を名乗る結婚をしたとしても、夫の方が収入が多いなら、
・夫を世帯主として住民登録すれば良いですし
・就職した際や年末調整で提出する「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」なんかの書類も同様に、夫が世帯主として妻を扶養する形でなにも問題ないです。
もちろん、妻の収入が多いなら夫が妻の扶養に入ることもできます。
それでもデメリットとなるもの。
ここまでくるとおわかりかと思いますが、
妻の姓を名乗る結婚でデメリットとなるのは、
世間的にはマイノリティに
なってしまうこと。
この一点に尽きると思います。
「婿養子なの?」
「なんか事情があるの?」
…などなど、ムダに勘ぐられたりしてしまうことですね。
ほんと余計なお世話だなって思います。
妻の姓を名乗ることをご両親や家族にさえ認めてもらえたなら、
このあたりはもう、なにを勝手に言われようが気にしない姿勢でいいと思いますよ。
それでもめんどくさいことは確かにあると思うので、そういう面倒が嫌な方や、世間体が気になってしまう方は、やめておいたほうが無難ですね。
まとめ
妻の姓を名乗る夫婦の割合
H27年(2015年)の調査で4%!
妻の姓を名乗る結婚の手続き
婚姻届のチェックのみ!
デメリットは?
周りに婿養子扱いされること
(公的な扱いに違いなし)
このブログを運営するようになってから、 結婚に限らず、日々いろんな立場のマイノリティに関心がもてるようになったのですが、
日本の「みんなと同じじゃなきゃダメ」って圧力、どうにかならんもんかな~っていつも思ってます。
「出る杭は打たれる」文化って成長できないですよね。
それでも個々の生き方が尊重される時代は間違いなく近づいては来ているので、私はそれを妨げるオトナにはなりたくないな、などと思ってます。
以上、妻の姓を名乗る結婚を考えている方のご参考になれば幸いです^^
●結婚と戸籍の仕組みについてはこちらも合わせてご覧ください。
●結婚で苗字を変えたくない人の選択肢
結婚で苗字を変えたくない!旧姓の通称使用と事実婚のデメリットを比較!
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